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ルーシー=モード=モンゴメリー

多分、多くの女性が少女時代夢中になったことがある「赤毛のアン」の作者の特にその少女時代から、名作として「赤毛のアン」が世に出るまでのことが、小学校6年生の教科書に載っていた。それを読むと彼女の描いたアンのように想像好き、そして詩や小説を書くことを幼い頃から夢見ていた彼女の事が良くわかる。特に、若い彼女がその夢に向かって倦まずたゆまず努力を続けた事が書かれている。
 幸い彼女はその才能と努力により世に認められ、多くの愛読者を得る事ができた。つまり彼女の夢はかなったのである。ところで夢がかなった彼女は果たして幸せな人生を歩む事ができたのだろうか?
 彼女は本当に(身体的に求めたと言い換えていいかもしれない)好きになった男性とは一緒にならず、社会的にも認められ高等教育をうけた彼女の立場にふさわしい牧師と結婚する。牧師の妻としての役割を果たしつつ、家事をこなしその上人気作家という三足の草鞋を若い頃同様の努力により履きこなし続けた。
 しかし彼女の夫は精神的な病にかかりその発作は妻である彼女をも大いに苦しめた。また、彼女の晩年にあった、第一次世界大戦の悲惨なニュースも彼女を苦しめるものであった。

 人を楽しませる小説を世に出し、世間一般的には成功したものとみなされている人が果たして幸せな生涯をおくれたといえるかどうか?それはなんともいいきれないなあと思う。彼女が本当に幸せだったのは、出勤前に早起きし時間を作り、作家を夢見てどんな時にも倦まずたゆまず努力し続けていた若い頃だったのではないかという気がする。
by whitefullmoon | 2005-05-09 21:52