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 暗~い 小説 足摺岬

第二次世界大戦勃発前の、日本が軍国主義に入っていこうとしている時期の貧しい苦学生の苦しく辛い話だ。彼の辛さは貧しさのみでなく、父親に憎まれていることにも起因する。父親に憎まれDVを逃れるように故郷を離れ学生として生活している。彼の卒業を待つ母親のことだけを思いながら、必死の学生生活を続けているがその母親も学業半ばでなくなり、持病にも苦しめられている主人公は学生生活を続けるだけでなく、生きていくこと自体にも疑問を持ち始め死に場所として足摺岬を訪れるが・・・といった話だ。

貧しさといっても今の貧しさとは全く質が違う。日本全体がとても貧しく、簡単に学生が生活していけるようなアルバイトも見つからない。今ではどうにか生きていくことだけは、仕事を選ばなければ、その時代に比べれば容易である。また、貧乏な苦学生であるということだけで共産主義者として疑われるというような自由のない時代背景でもあり、貧しい者は貧しいからだけではない生きにくさがあった時代でもあった。

こういう時代がかつて日本にあったということを今の若い人たちは理解できるだろうか?
と思った。
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by whitefullmoon | 2006-03-24 23:25 | 本の事 | Comments(0)

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