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韓国のお墓事情

「冬ソナ」でも韓国のお墓がでてくるが、韓国のお墓は一人につき一個の土葬で、丸く半球状の土饅頭がぽっこり地面に出てくる形である。石碑とかはない、また日本のようにいくつものお墓が集まっている墓苑という形態でもない。それぞれが家族のために買い求めたと思われる日当たりの良いなだらかな斜面に一つか二つずつある。道路からも電車の窓からもよく見られた。どのお墓も土饅頭とその周りには芝生で雑草一つ生えていない。それは冬だったこともあるからかもしれないが、その状態を保つには並々ならぬ生きている人たちのお墓の手入れがあってこそと思われる。また、韓国の古墳は円錐状の土饅頭で、それより少々小型のものは、少し時代が下がったときの有力者のお墓だそうだ。
 釜山のガイドのミンソンさんは亡くなったご両親の兄弟の方たちが強行に先祖の土地での墓地ということにこだわったため、親戚でお金を出し合ってかなりな山の中に墓地用の土地を購入されたそうで、ご両親もそこにまいそうされたそうだ。しかし本当はそこを使うはずだったほかの人たちは、不便ということで実際あまりなくなってもそこに埋葬していない。そのためお墓参りに行こうとすると、そこまでの道が草で覆われてなくなってしまうので、下草を刈りながら道をつけてお墓参りにいくそうだ。
 日本以上に先祖を大切にする韓国ではお墓参りのシーズンは民族大移動となりそれだけでものすごい渋滞になってしまうのだそうだ。
 韓国式のお墓を綺麗に保つには、老人施設に暮らしている老親を見舞う以上に頻繁に訪れ手入れをすることが必要になってくるのだろうと、思われた。
by whitefullmoon | 2007-02-09 20:16